ロストフの１４秒、遊星の３０数年
こんばんわ、遊星です。
先日12月8日(土)午後9時00分～9時49分に、NHK総合にて放送された『ロストフの１４秒 日本vs.ベルギー 知られざる物語』を観たのですが、今回はその感想を書きたいと思います。
※以下文章に番組内容に関してのネタバレ有り。本日深夜（12日(水)午前0時40分～1時29分）に再放送されますので、それを観て内容を初めて知りたい方は今回のブログはまだ読まないことをおすすめします。
ロストフの１４秒とは、、、
ワールドカップ決勝トーナメント１回戦、ロシア・ロストフアリーナで行われた、「日本ＶＳベルギー」。後半アディショナルタイムに生まれた１４秒のプレー。日本のベスト８進出の夢を打ち砕くとともに、大会ベストゴールのひとつとして世界から絶賛された、ベルギーの超高速カウンターである。（NHK HP：https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20181208_2 より抜粋）
番組は、なぜこの奇跡のようなプレーが生まれたのか、そこに至るまでの要因を戦った両国の選手や監督らの証言を元に紐解いていくという内容でした。知らなかった事実もあり、最後まで食い入るように観ることができました。
この試合、日本は下馬評を覆し、強国ベルギーに対してゲームの後半２対０とリードしていた。そこからまさかの３失点による敗戦。当時家でワールドカップ中継を観ていて３点目を決められるとき、一人テレビの前で思わず「ダメだ！！うわぁああああ！！」と叫んでしまったことを覚えています。試合終了後、ひざまずき泣きながらグラウンドを叩くDF昌子、号泣するFW乾の姿、忘れられません。
番組でも本人たちの証言によって解説されている日本が逆転を許してしまった要因をいくつか挙げるとすると、
・２得点後の選手・監督のわずかな気の緩みと動揺
・２点リード後西野監督が中途半端な指示・戦略しか打ち出せなかったこと
・キャプテンの長谷部がしてしまった勝負の流れを変えるちょっとしたミスプレー
・日本の最後の本田の蹴ったコーナーキックの種類・コースがベルギーのGKクルトワに読まれていたこと
・本田のコーナーキックをクルトワがキャッチしたときにクルトワのすぐそばにいた吉田が落胆し、イエローカード覚悟で当たっていくという選択肢を取らなかったこと
・ドリブルし前進してくるデ・ブライネを山口が下がらずに止めようとしてしまったこと
・サイドのムニエからゴール前のルカクへボールが送られてそれをルカクがスルーをしたときに、ルカクに追いついていた長谷部の足がわずかにボールに触れたが軌道を変えることまではできなかったこと
以上のようなものになる。
これらはどれもゴールが決まった後だから要因と言えることである。もしかしたら監督、選手、スタッフの誰か一人がチームに不穏な空気が流れ始めたときに「勝っているがこのままだと逆転される！冷静に今できる最善の体制を考えて整えよう！」と声を上げれば結果は変わっていたかもしれない。いや、それでも結果は変わっていなかったとも考えられる。
ただ外から見ると確定的に日本代表よりベルギー代表の技術の方が上であったし、少なくともゲーム終盤の『勝ちに行く！』という気持ちもベルギー代表の方が上だった。
そう考えるとベルギーが『ロストフの１４秒』を体現し、日本を逆転で破ったことは奇跡などではなくむしろ必然に近いものだったのかもしれない。
私の人生を振り返ってみると、『ロストフの１４秒』のような熱い勝ち方は一度もしたことが無い。それは当然のことだ、熱い勝負ができるほど積み上げてきたものが無いのだから、勝負の場にも立っていないと言えるだろう。せいぜい２，３個積み上げてそれで十分、そんな人生でした。でもアラフォーになり、やっとそれでは良しとしない私がいます。
きっと私は私の気づかない間に決められていたんでしょうね、本当に努力して積み上げてきた人間に『ロストフの１４秒』を何度も何度も、しかも軽々と。
今度は『ロストフの１４秒』を私が決めてやる！
みなさんも私とともに１４秒で勝つ人生を送ってみないか！？
秒速で１億円稼ぐ男になってみないか！？
あれ？秒速で１億円てどこかで・・・（笑）
さて、このあと12日の午前0時40分から番組は再放送されます。特にサッカー好き、ドキュメント好きには楽しめる番組だったと思います。時間の取れる方はどうぞご覧あれ。
